【終了】「贅沢な読書会 第十四回」須賀しのぶ×瀧井朝世
************
一冊の本を通して、多くの人と触れ合うことのできる「読書会」。本を読んだ感想を語らうことは、それぞれの価値観や感性、さらには、これまでの人生を分かち合うこともできる貴重なひとときでもあります。でも……。そんなにも濃密で素晴らしい時間を仲間と過ごし、共に語り合ったことが、作者本人に届いたら、もっと素敵だと思いませんか?
BUKATSUDOでは、そんな「贅沢な読書会」をほぼ毎月開講中です。モデレーターにお迎えするのは、数々の雑誌やメディアで、作家インタビューや書評、対談企画などを担当されているフリーライターの瀧井朝世さんです。
一冊の課題図書をめぐる「読書会」は、2回にわたって開かれます。
前編は、モデレーターの瀧井朝世さんと参加者でのスタンダードな読書会。
後編では、課題図書の作者ご本人をお迎えし、読書会で語り合った話をもとに、瀧井さんと作者を囲んでのトークを楽しみます。
さて、「贅沢な読書会」第14回目にお迎えするのは、小説家の須賀しのぶさん。
課題図書は、2016年10月に発売され、第156回直木賞候補にもなった『また、桜の国で』です。
一九三八年十月一日、ワルシャワの在ポーランド日本大使館に着任した外務書記生の棚倉慎。ロシア人の父を持つ彼には、ロシア革命の被害者で、シベリアで保護され来日したポーランド人孤児の一人カミルとの思い出があった。先の大戦から僅か二十年、世界が平和を渇望する中、ヒトラー率いるナチス・ドイツは周辺国への野心を露わにし始め、緊張が高まっていた。慎は祖国に帰った孤児たちが作った極東青年会と協力し戦争回避に向け奔走、やがてアメリカ人記者レイと知り合う。だが、遂にドイツがポーランドに侵攻、戦争が勃発すると、慎は「一人の人間として」生きる決意を固めてゆくが……。
ショパンの名曲『革命のエチュード』が日本とポーランドを繋ぐ本作は、第二次大戦直前から終戦に向かうまでの時代を生きた人々の、苦悩と希望を鮮明に描き出した物語。
国とは何か? アイデンティティーとは何か? を読む者に問いかけます。
日曜夕方、本を通してかけがえのない仲間に、そして作家に出会うことのできる贅沢な2時間を、どうぞお楽しみ下さい。
【詳細・申し込み】
【日時】
5月14日(日)17:30-19:30 瀧井朝世さんと参加者による読書会
5月21日(日)17:30-19:30 須賀しのぶさんを囲んでの読書会
※須賀しのぶさんのご出演は、5月21日(日)のみとなります。
※2日間セットでの講座です。どちらか1日程のみのチケットは販売いたしません。
【受講料】
■全2回 5,400円(税込)
■祝!「高校生直木賞」受賞!高校生限定チケット 3,000円(税込)
本作の第4回「高校生直木賞」受賞を記念した、高校生のみご購入いただけるチケットです。
会場にて、学生証のご提示をお願いいたします。