踊りと空間の公演「朝ごはん」アーティストインタビュー

3年に一度のダンスの祭典「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2018」が8月よりスタート。
BUKATSUDOでは、9月28日〜30日で主催公演、踊りと空間の公演「朝ごはん」を開催します。

展示公演のために世界5カ国を巡業中の千田氏含め、オンラインでインタビューを敢行。現在、制作真っ只中のお三方から本公演への思いを伺いました。

実は制作側にも踊り以外はまだ全貌が明らかになっていない本公演。どんな作品になるのか、その一斑をインタビューを通して感じていただければ幸いです。


踊り:asamicro

空間:千田泰広

音楽:種子田郷

▼チケット購入はこちらより!
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/016xkqzr4ehf.html


◎この公演への思いを聞かせてください。
asamicro(以下、a):私自身「朝ごはん」に対して特別な思いがあり、いつか踊りで表現したいと思っていました。その思いがこんなスペシャルなメンバーで実現できることが素直にうれしいです。今までの経験を活かして、今の自分が表現できる等身大の踊りをやりたいと思っています。

千田:まだ未知のことでドキドキしています。今回の踊りはコンテンポラリーとかストリートとかのジャンルではなく、asamicroさんの自由な心があって、そこに体があるということだと思っているので、asamicroさんのもつキャラクターが活きるように、邪魔しない空間をつくれたらと思っています。

種子田:同時期に開催の神奈川芸術劇場での公演が既に決まっていたのですが、千田さんに誘っていただき、お話しだけでもとBUKATSUDOに伺った際に、BUKATSUDOの空間、コンセプトがとても気に入って「ここで音を奏でたい」と思い参加を決めました。10年ほど前まで横浜を拠点に活動をしていた時期があり、横浜という場所に思い入れがありました。また、新たな試みとして、今回は音響家に音響システムを導入してもらうのではなく、自宅スタジオのスピーカー11本をプラニングした音づくりに挑戦したいと思いました。千田さんとasamicroさんとの空間づくりが楽しみです。

◎千田さんと種子田さんは初めての共演ですか?
千田:自分がつくった空間に合う音を種子田さんにつくってもらったことはありましたが、今回のようにひとつの作品を一緒につくるのは初めてです。しかし、コラボレーションは、一緒につくったからといって良いものになるとは限らないと思っています。

種子田:わたしも同感で、馴れ合いでつくってもいいものは生まれない。それぞれが作品として成立し、結果、戦い共鳴できたら強い作品になると思っています。

a:私はそれぞれが個人作業でつくったものを合わせるという作り方は初めてです。「今回は即興はなしで、全て構成を決めて、それぞれで作品づくりをしましょう」と言われた時は今までとは全く違うアプローチなのでどうしようかと思いました。まだ全員で合わせていなくて、音がなく、一人で無音のなか踊ることが不安ではあるけれど、その結果自分らしい踊りになればいいなと思っています。

種子田:先日、asamicroさんの踊りを拝見しましたが、無音のなかであれだけ魅せられるのは素晴らしいです。9月から千田さんも含めご一緒に制作できるのが楽しみです。

千田:9月に入ったらいやというほど一緒にいることになるので、9月までは自分と向き合う時間を大切にしていたらどうでしょう?(笑)

◎最後に、この公演を見てくれた方が、見終わった後にどんな気持ちになればいいなと思いますか?
種子田:ただただ幸せな気持ちになってもらえたら嬉しいです。

千田:asamicroさんをよく知るお客さんには、今までと今回とで変わった部分を楽しんでもらえるといいなと思います。そうでない方には、ダンス、美術、音楽とか思わずに、なんか面白いものを見たなと、そう思ってもらえたらいいですね。

a:今まではメッセージ性は何かとか、伝えたいものは何かというのを考えることが多かったのですが、一周まわって伝えたいことは空気に乗せて、考えすぎずに、感覚的に楽しめる場になればと思っています。踊りを普段見ない方も飽きずに見られたと言ってもらえるような作品ができればなと思います。公演のために私の朝ごはんを毎日インスタグラムで更新しているので、そちらもぜひチェックしてみてください!


プロフィール
踊り_asamicro:ダンサー・アーティスト/振付師

学校法人東京ビジュアルアーツ専門学校パフォーマンス学科卒業。川上悦子氏、桜井健人(KENTO)氏のもとで学び、トリッキーでキレのある動きや中性的な表現を持ち味に様々な場所で踊り続けている。2012年以降より写真や映像、言葉をを取り入れ、定期的に個展などの活動も行う。“起きることは生きること”と題して、朝ごはんを毎朝撮影記録し精力的に制作活動、身体表現を学び続けている。

▼BUKATSUDO文化祭での公演の様子

空間_千田泰広:美術作家/建築家‐angrygrapes architects COO.

高所登山、アイスクライミング等のフィールドワークを行い、「空間の知覚」と「体性感覚の変容」をテーマに制作。世界最高峰のライトフェスティバル[AmsterdamLightFestival]への参加、チェコ最大の芸術祭[SIGNAL]にアジア圏より初選出、現在、環境と一体となったアートパークプロジェクトを進行中。国内では国立天文台やJAXAの協力による制作等、芸術の境界を探る。

[Myrkviðr]

Nylon thread, Aluminium, LED
W:8m D:20m H:5.5m
2017

Space Art Tanegashima
Suported by PANASONIC LUMIX GH5

音楽_種子田郷:音楽家、project suara主宰

サウンドが主体性を帯びた不可視の身体として存在する独自の音響表現を確立、音響開発・技術者との共同作業を重ね、リアルでジオグラフィカルなサウンドプロジェクションを実現。「存在感のある音」(NYtimes)、「水墨画のような濃淡を描く電子音」(石井達朗)と評される。森山開次『KATANA』『OKINA』、KAAT神奈川芸術劇場主催『華氏451度』で音楽担当。雪山登山で体感した「身体の静けさ」をテーマに作品を制作。


森山開次「KATANA」(音楽 : 種子田郷)

主催:BUKATSUDO
共催:横浜アーツフェスティバル実行委員会
衣装提供:Domaci
asamicro写真提供:吉田司

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