【PEOPLE】セオ商事/みなとみらい哲学部部長 今井 ゆりさん
2018年から活動を開始している、みなとみらい哲学部部長の今井さん。BUSHITSUに入居しているセオ商事の社員として日々BUKATSUDOを利用してくださっている今井さんに、哲学に興味を持ったきっかけやこれからの哲学部の展望について話を伺いました。
-みなとみらい哲学部をはじめようと思った経緯について教えてください。
高校の課題で出されたオープンキャンパスへの参加で、ふと参加した大学の哲学部の説明を聞いて面白そうだと思い志望しました。なんで大学に行くの?なんで幸せを人に決められなきゃいけないの?なんで学校で勉強しなきゃいけないの?反抗心として思っていたことが、それはちゃんと自分の頭で考えていいことだし、哲学という学問として考えられるだということを初めて知りました。
大学、大学院と6年間哲学を勉強し、卒業以降は哲学カフェ・哲学対話(哲学プラクティス)の実践という分野に携わっています。いま哲学プラクティスを精力的にやっているのも、「今考えていることって哲学で考えられるよ!」とたくさんの方に伝えたいという思いがあります。
いまはセオ商事の社員としてWEBのサービス設計のディレクションのアシスタント業務をしつつ、ビジネスの現場でも「問いからはじめるワークショップ」という哲学の手法を使い、哲学をビジネスの領域でも活かせるよう奮闘中です。問題解決のために哲学的手法を使ってみるという、より社会で活かせる役立つ哲学をやりたいなと思っています。
-みなとみらい哲学部とはどんな部活ですか?
一言でいうと、哲学部は気軽に哲学に触れられる場です。哲学を学びたいと思った時に、他の分野はもっといろんなアプローチがあるのに、哲学の場合は本屋で哲学の本を買うしかない。みなとみらい哲学部は、もっと自分で考えたいと思った時に、まずは参加できる場になればと思っています。哲学対話というと、テーマがあらかじめ決まっているものが多くて、ただただ思考を巡らして考えるというのが一般的なのに対して、私たちのみなとみらい哲学部では、カードゲームにしてみたり、深く考えるということよりもまずは問いを見つけることに集中してみるなど、新たな試みを取り入れたりしています。
-これからやってみたいことがあれば教えてください
1回目の哲学部に参加してくれた人が、「自分もいろいろ企画してきたけど本当はこういうことがやりたかったのかもしれない。」と言ってくれました。それがうれしくて、みなとみらい哲学部でやったことを、それぞれが自身のコミュニティに持ち帰ってそれぞれの哲学部を開いてくれたらうれしいし、やってみて気づいたことをまたみなとみらい哲学部に持ち寄って、面白かったからこのやり方でやってみませんか?みたいに、みんなで作る場になればいいなと思っています。
哲学は専門家だけのものではないので、みんなで哲学のやり方をたくさんみつけよう!とまさに部活みたいになったらうれしいです。
–
セオ商事
http://theocorp.jp/
哲学カルチャーマガジン「ニューQ」note
https://note.com/theodoorjp/m/m0f28c5080b77