GALLERYスペース利用者インタビュー

「BUKATSUDO GALLELY」は、日ごろよりBUKATSUDOを拠点に活動する方々や、写真・美術・ファッションな ど、自らの表現をあたらしい場所で広めたいと思う方々に、作品発表や交流の場として活用してもらうためのレンタルスペースです。

今回は5月9(土)~10(日) の2日間、個展の開催場所としてご利用頂いた、 深井 絢加(ふかい・あやか)さんのインタビューを紹介します。

―アートとの出会いや、絵を描き始めたきっかけをおしえてください

幼少期から絵を描くことは好きでしたが、高校入学時に猫を飼い始めたことと、所属していた美術部の活動で高等学校美術展に出品したことをきっかけに絵との向き合い方が大きく変わりました。当時は猫の圧倒的に美しいビジュアルや人間味のある豊かな表情など溢れる魅力を表現したいという一心で制作に没頭。その過程は私自身を深い内省へと導き、作品を見た方々から多様な感想をいただくことで次の表現へと繋がりました。制作プロセスに価値を感じるようになってから、単に時間をかけて丁寧な絵を描こうとする以上に、私自身が無意識に心の奥に隠している「熱」を制作の過程で暴き出し、それをどう表現するか?という点を重要視するようになりました。

―なぜ個展を開催しようと思ったのですか?

現状の突破口を求める気持ちが強くなったことがきっかけです。幼少期、私はどこかぽかんとしていて自己主張が苦手な子供でした。社会人になってからも、「自分の気持ちよりも相手の期待に応えることの方が安全」「そもそも自分が今何を感じているのかよくわからない」という感覚から中々抜け出せませんでした。一方で、大学時代に授業の課題としてエッセイの制作に挑戦した際、作品を読んだ方が「実は私も…」と普段は隠している素直な心の内を話してくれたことがあり、その相手と心の奥底で通じ合えたような感動がずっと忘れられませんでした。社会人経験を通じて、その感動を人と分かち合うためにまた制作したいという思いが強くなり、今やるしかないと衝動に駆られて個展の開催に踏み切りました。

―今回の個展「絢爛 -三匹の生存本能-」 について教えてください

個展のタイトル「絢爛(けんらん)」とは、きらびやかに輝く美しい様子を意味しますが、私にとってのそれは作品のモチーフである実家の猫たちを表現するのにぴったりな言葉です。三匹の猫たちはそれぞれ宝石のような瞳や神秘的な柄の被毛を持ち、凛とした佇まいを見せる一方で、ありのまま自由奔放に過ごし、時に慈しみ深い優しさでそっと寄り添ってくれます。まるで人と共に生きていくための生存本能を持っているかのようで、私はそれこそが世界で最も美しい生き様だと思っています。本展には、私自身の揺らぎやすく掴めない感情や拭いきれない自己嫌悪、生身の不完全な身体を隠し誤魔化すことに忙殺されるような日常から抜け出し、猫たちのようにありのまま優しく生きていきたいという祈りを込めました。

―なぜ、BUKATSUDO GALLERYで展示をしようと思ったのですか?

ここ以上にぴったりな場所はないと率直に感じたからです。通っている美術教室(ツナ美)の先生から紹介されてBUKATSUDO GALLERYの存在を知りました。実際に足を運んでみるとコンクリート打ちっぱなしの壁面がスタイリッシュで格好よく、作品が引き立つ空間だと感じました。全体的に落ち着いたモダンな雰囲気で、来場者の方がじっくりと作品に向き合える環境が整っている。さらに、1日単位というフレキシブルなスケジュールで借りられるシステムは、平日仕事をしながら初めて個展を企画する身として非常に心強く、挑戦へのハードルを下げてくれました。

―BUKATSUDOで展示を開催してみて、どうでしたか? 

初めての開催で不安もありましたが、スタッフの方々がGALLERY近くに常駐してサポートしてくださる環境が心強く、安心して当日を迎えることができました。結果的に予想を上回る多くの方に足を運んでいただき、空間全体が賑やかで温かい笑顔に包まれたことが何より嬉しかったです。併設されているカフェスペースを利用した来場者の方々が、コーヒーを片手にリラックスしながら空間を楽しむ雰囲気もとても素敵でした。仕事と制作の両立は楽ではありませんでしたが、個展開催を通じて様々な人と対話でき、活動を面白がっていただけて「自分の好きなことを全力でやっていいんだ」と魂が肯定されたような深い喜びを感じました。私を個展へと繋ぎ、支えてくださった方々に心から感謝しています。

―今後、挑戦してみたいことがあれば教えてください!

個展を経て、アートは一生続けていくと確信することができました。今後はコンペに挑戦しながら技術を磨きつつ、グループ展などにも積極的に参加していきたいです。これまではアクリル画が中心でしたが、現在は新たな表現を求めて油絵にも挑戦しています。また、平面の絵画だけに囚われず、映像制作や塑像など表現の幅を広げていきたいです。制作の軸「心の底にある熱を表現し、人と心を通わせること」を大切に、いつか作品を「手元に迎えたい」と思ってくださる方に出会った時、自信を持って作品を送り出せるよう表現者として成長し続けていきます。

期間中には作品を観るためにたくさんの方が訪れ、みなさんが楽しそうに談笑している姿がとても印象的でした。深井さん、ご利用ありがとうございました!

2026年5月9~10日開催

絢爛 -三匹の生存本能-

instagram @afukaya_ 

BUKATSUDOでは、 GALLERY展示に加え他のレンタルスペースを組み合わせたいろいろな表現活動を実現することが可能です。見学や利用相談も随時承っておりますので、気になる方は【こちら】 からお気軽にお問い合わせください!

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